「おススメの一冊」と題して、私、副住職が読んでおススメしたい書籍をご紹介していきます。
まず第一回目は
「お坊さんが隠すお寺の話」
「お坊さんが困る仏教の話」
(村井幸三著)
(内容)
両書籍ともに仏教のこと、お寺のことをとても良く調べて説明されています。
「お坊さんが隠すお寺の話」の第二章では寺院数の具体的なデータや葬儀社さんの情報をもとに様々な考察をしており、とても興味深い。
「お坊さんが困る仏教の話」の第五章では<葬式仏教に徹すべし>と題して、歴史的背景を述べたうえでこれからの寺院のあり方を独自の始点で考察されています。
特に紀伊国屋文左衛門が大豪商にも関わらず「帰性融相信士」というたった六文字の戒名であったことなどは興味深く読めました。
著者紹介
1925(大正14)年福島県生まれ。仏教研究家。盛岡高等農林学校(現・岩手大学農学部)卒業。農林省、福島民報、福島テレビに勤務。
1985年頃より仏教史の研究に没頭。著書に『山のお寺の上人さま』『日光院はじまり物語』『お坊さんが困る仏教の話』など。
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