助かるとは

ひとりごと

先日の台風では北海道に甚大な被害が出ました。
「北海道に台風は無い」という俗説とは裏腹に、まさに人知を超えた被害でありました。
改めて被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。

近年、台風や地震、大雨など様々な災害が報じられます。
特に水害というのは家や田畑を押し流してしまう、恐ろしいものです。
テレビやネットで人や動物、家財や車まで流されてしまう光景が報じられます。
流されていく時は、まさに「藁をも掴」まなければなりません。

そういえば、故・藤原正遠師の歌にこういうものがありました。

「たのめとは 助かる縁の なき身ぞと 教えて救う 弥陀のよび声」

ドラマなどで、水害などで流される時や、崖から落ちそうな時に
「手を離せ!絶対受け止めるから!大丈夫だから!そのままだと流されるぞ!大丈夫だから手を離せ!」
というシーンを見かけます。
我々の人生も正にこれだと思うのです。
どれだけ救いの手がしっかりしていても、まずは「手を放す」という自分からの行動が無ければ助かるものも助かりません。
そこには「必ず救うぞ」という助ける側と「怖いけど、このままじゃダメだ。手を放してみよう」という助かる側の息がピッタリと
合う瞬間があります。
浄土真宗には「機法一体」という言葉があります。時々、「機が先か法が先か」と思うこともありますが、どちらということなく、その二つがピッタリとシンクロするのが「助かる」ということなんだなぁと。
その為に、ずーっと人生という濁流の中で枯れ木(煩悩)にしがみ付いている我々に対して「手を離せ!」と呼びかけ続けているのが「弥陀」なのだなぁと、藤原師の歌で気づかされました。

すいません、独り言でしたww


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